対原理主義者

2005年5月21日
読中の書物(著者、池田清彦)おに面白いことが書かれていたのでご紹介させて頂こうと思う。

高血圧についての話。
日本人は大凡1億2000万人。
うち3割程度が高血圧だという。
子供は滅多にいないので、大人の大半は高血圧ということになる。
データによると、30歳以上の成人男性の4割、60歳以上の6割が高血圧だという。
ここでよく考えてみる。
同世代人口の6割が高血圧というのは、むしろ高血圧が普通であり、高血圧でない方が異常なのではないだろうか。
もっと言えば、加齢に従って高血圧の人が増えるということは、高血圧は加齢に伴う正常な生理的反応と考える方が合理的なのではないだろうか。

実は2000年まで日本に高血圧の人は1600万人程度しかいなかったのである。
それが2000年を境に一挙に3700万人に増えたのだ。
20世紀になった途端に日本人が塩分の多量接種をするようになったのだろうか。
そんなことはありえない。
日本高血圧学会が、高血圧の基準値を160/96mmHgから140/90mmHgに引き下げたのである。
これでは高血圧患者が増えるのは当たり前。
訊くところによると、基準値の引き下げには科学的根拠はほとんどないらしい。
要するに学会と製薬会社がグルになって高血圧症の患者を増やしたらしいのだ。
もうけるだけならまだしも、欧米の研究によると少なくとも80歳以上の人は高血圧の方が長生きするし、血圧を下げると早死にするらしい。
いやはや、恐れ入り谷の鬼子母神とはこのことだ。

と大体このように締めくくられている。
どうだろうか。
少々表現の違いもあるので実際よりスパッと伝わらないかもしれない。
もし上のような考え方を気に入ったというならば、是非一度氏の本を読んで貰いたい。
難しい話だが、読みやすく書いてくれているので、じっくり読めば意味は分かると思う。
ちなみに表題は『やぶにらみ科学論』。
 

修学旅行の振り替えということで、塾の数学の補講がありました。
担当の先生は以前お世話になっていた先生で非常に面白い、且つ上手い。
小学校の恩師と比べても退けを取りません。
土曜日に移りましょうかね。

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