自己満足

自分だけが勝手に満足してる
気付いてない‥‥よな

記憶に新しいことを挙げれば、スタンツの練習のために急遽朝練の集合をかけたときのこと。
連絡網を無断で使うことはできないので、自力でクラス全員に廻すしかない。
自分たちの独断で決めてよいのか、というところから始まり、どのようにして廻すか、電話かメールか、誰が誰に廻すか、時間は大丈夫か、連絡が着かない、連絡方法がない、どないしたらええんや。
時間とにらめっこしながら慎重に且つスピーディに決めて、数人の有志を募り行動を起こした。
片手でキーボードを打ちながら、電話をする。
行動を開始してから三時間近く経ってようやく全員に無事廻ったことを確認。
ホッと一息つく。
有志たちがお互いに「おつかれ」と「ありがとう」と言葉をかける。
「達成感」。
そこに伴う想い。
「クラスがひとつになった」。
世界中に張り巡らされたインターネットのように、クラス全員にひとつの情報が廻り繋がった。
ひとつになったんやなー、て感動したの覚えてる。

でもこっから冷めた話。
よくよく考えればひとつになって行動したのは数人の有志のみ。
達成感を持っているのもその中のごく数名。
そこにある想いになんの価値があるのか。
何が「クラスがひとつに」や。
完璧自己満足やんけ。
自分の周りのごく数名がそういう気持ちになったからって、みんながみんな同じ気持ちになってるわけないやん。
なんでそんなことにも気付かへんかったんやろ。
自分が満足してるからって周りも同じとは限らへんのに。
もしかしたら逆にすげー気分悪くなってる奴もおったかもしれん。
「朝早くからしょーもないことして、そのためにこんな遅くに電話してきよって」
そう怒ってる人もおったかもしれんのに。
いま思えばなんて恥ずかしいこと考えてたんやろーな、て切実に思う。

　
自分が楽しくても周りは楽しんでないかもしれんのに