「いやぁ、上手いなぁ」と唸り続けていました。

一年上手いなぁ。
あれは驚きやわ。
確かに声が前に飛んでない、とかあるけど、独り演技の出来る奴が居るだけであんだけ違うもんなんやなぁ。
個人的には『笑いの大学』が一番良かったです。
時間オーバーしてる、てのがあったんですが、展開が上手でストーリーが良く伝わってきました。

三年は「あぁ、さすが三年やな」ていう劇をしてたと思う。
毎年三年の劇は他学年とケタが違うけど、今年もそれは言えたんじゃないんかなぁ。
トップのB組『フォーチューンクッキー』
物語の展開が非常に上手い。
内容が良く伝わってきたし、何より惹きつけられるものがあった。
続いてA組『サトラレ』
音響(思念などその他諸々)が上手いこと出来てた。
全体を通して唯一「うっ‥‥」と来るシーンがある劇でした。
そんでもってD組『Les Miserables 〜ああ無情〜』
名作を見事にこなしていました。
ここは演技が上手かった。
名前がややこし過ぎて誰が誰か分からないところがあったけど、それは「あの子が何役でありどんな役柄なんだ」と深く印象づけることで解消されていました。
最後は我がクラスC組『West Side Story』
幕が開く直前まで「机がない!?」なんて焦っていましたが、幕が開けば一転してみんな引き締まった表情。
台詞がない第一場面ではないからこそ逆にその態度・表現が目立ちます。
一幕が閉じて裏に引っ込んだときの汗のかきようはこの季節とは思えぬものでした。
ボテボテながら無事ダンスパーティを終え、さぁ第一声。
「手を離しな、アメ公」
若干声が震えていたような気がします。
それに続き台詞が飛び交い始めます。
目の前には半笑いのリフの姿が。
思わず笑いそうになりましたがそこはすまし顔で我慢です。
暗転でもう一度袖に引っ込み衣裳チェンジ。
直前にサブアリーナの鏡で自分の姿を見ました。
大きめのタンクトップだったのでひょろく見えるんですね。
そんなことを考えながら登場したわけですが、いざもう一度喋り始めるとそんなこと頭の中から飛んでいってました。
台詞に詰まることもなく、出来るだけ自然な間を持ち、ゆっくり滑舌良く喋る。
あれだけゆっくり喋ったのに、後に聞くと練習時と変わらぬ程度だったそうです。
早くもマリアとトニーはクサい言葉を掛け合うシーンです。
練習時より良くなってる、二人とも。
マリアもトニーも本当にお互いを愛し合っているようでした。
気付けばBGMが流れています。
「Cool」のシーンです。
音響の音が聞こえにくく、さらに出だしからミスりました。
「♪Boy boy のぼせるな」
しかも声がでない。
息が続かない。
二番はなんとか持ち直し、強弱を付けて歌いきることが出来ました。
相手がたもトチっていたようで、オレは声がでず、相手はリズムが狂い、と散々でしたが、でもあぁやって歌うってスゴイ良い経験になりました。
そして急いで一幕の後ろに下がって、乱闘シーン。
今までは遠慮しがちの喧嘩でしたが、今日は違います。
ちょいと本気でやりかけましたよ。
後で相手方に
「ホンマに殴られるかと思ったしw バリ怖かった」
て言われました。
そこまでの演技はほぼ満点をつけたいぐらい上手くいってたんですけど。。
ハイ、しくった。
まずナイフが取れなかったらしい。
なかなか渡してくれなくて変な間が。
さらにそのナイフが腰に刺さらない。
猛烈な勢いでポケットをこすり頑張ってねじ込みました。
んでもって乱闘。オレがこける。
ワンテンポあってから刺す予定がすでに向こうは刺される気満々。
刺したれ。
あ、死ぬ位置が。。
もっと向こうで死んでくれよ。
ナイフを投げ捨て勝ち誇った顔で帰ろうとする。
なかなか呼んでくれない。
あと少しで舞台袖に達してしまう。
そこで‥‥「くっそぉ、ベルナルド!!」
振り返る。
撃たれる‥‥筈が。。え?
銃が抜けなかったらしいです。
まだ相手は銃を構えていない。
ならアドリブで付け加えても良かったのですが、さらに銃声が。
「パンッ!」
もう撃たれるしかない。
撃たれる‥‥が。
上半身舞台袖に隠れてしまいましたw
なんちゅう中途半端な死に様。
しかも相手は銃をまだ抜いていないのに撃たれたもんだから明らか不自然。
暗転後、泣きそうでした。
みんなで「やってもーた!」てわめいてましたね。
それまでの演技が完璧であったので尚更。
でも今はそれどころじゃない。
続きは裏方として小道具の出し入れをしないと。
あり得ないぐらいのスピードで教卓を振り回してましたw
マリアとアニタの掛け合いのシーンがあり、一時休憩。
あの二人、いやぁ上手い上手い。
こっちからじゃ歌のことは分からないけど、身振り手振りが上手い。
あれやこれやと劇は進み、ラストシーン。
マリア迫真の演技でしたね。
変に間を持ちすぎかな、と思ってしまいましたが、聞くところによると本当に泣いちゃって声が出なかったそうな。
それぐらい劇に想い入れてたんやね。
チノから銃を取り上げ泣きわめくシーン。
悲痛さが痛いほど伝わってきた。
あの場面はどこのクラスより上手かった自信がある。
袖から観てて鳥肌たった。
どうでしたか。
呆気ない終わり方でしたか。
あのマリアの気持ちは伝わりましたか。
決して完璧な劇じゃありませんでした。
けれど満足してます。
閉会後、教室に集まり各係チーフから話がありました。
一人泣き始めると連鎖反応ですかね、泣き始める子が続出しちゃって。
ちょっと湿っぽいムードになりましたが、決して居心地の悪さは感じませんでした。
逆にそこで改めて充実感を得ることができました。

最後は昇からお決まりの一言ですよ。
「ぼくが今まで観てきた劇の中で一位二位を争う程のものやったぞ」
先生、最高です。
その言葉聞いたの何回目ですか。

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